未然に防ぐには? 看護師の「インシデント」傾向と対策|ナース専門 お悩み解決コラム ナースジョブ
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No.43 未然に防ぐには? 看護師の「インシデント」傾向と対策

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医療現場でのミスは、一つ間違えば重大な医療事故につながります。
看護師として知っておきたい、医療現場でのインシデントの事例や対策についてお伝えします。

医療現場における「インシデント」と「ヒヤリハット」

業務上の事故における経験則として有名な「ハインリッヒの法則」では、「1件の重大な事故がある場合、背後には29件の軽微な事故、そして300件のヒヤリハット(事故には至らないもののヒヤリとした、ハッとした事例)がある」とされています。
看護師のミスは、患者さんの命に関わる重大な医療事故(アクシデント)につながりかねません。
また、「幸いに患者さんには影響がなかったものの、ちょっと状況が変われば危なかった」などといったケースも多く、このような医療ミスが「インシデント」「ヒヤリハット」と呼ばれます。
インシデントとヒヤリハットはほぼ同じ意味で用いられますが、ヒヤリハットという言葉については実際にミスが起きなかった場合(ミスの手前で気づいたなど)にも用いることがあります。

看護師のインシデントにはどんな例が多い?

看護師が引き起こすインシデントで、事故につながる可能性が高いものとして、投薬、与薬に関するミスが挙げられます。
患者さんの取り違えや投与の時間忘れ(間違い)、投与する薬品の誤りや、分量、投薬方法の誤りなど、さまざまなミスがあり得ます。これらのミスの原因も、聞き間違いや勘違い、単位の間違いなどいろいろなものが考えられます。
投薬、与薬のミス以外にも、手技のミスや患者さん転倒、転落などといったインシデントもあります。
ミスをまったくしない人はいませんが、勤務経験の浅い看護師ほどインシデントを起こす割合が高いということがわかっています。

インシデントを防ぐために心がけることは?

看護師なら誰でも、自分のミスが重大な事故につながる可能性があることを理解していると思います。
それでも経験が浅い看護師にはどうしてもミスが起こりやすいもの。
インシデントを未然に防ぐために、日頃から以下のようなことに気をつけましょう。

・業務に対する知識を高める
勤務経験が長い看護師がインシデントを起こしにくいのは、間違いがあったときに「これはおかしい」と気づくことができるからという理由が大きいと考えられます。
新人看護師の場合、経験については少しずつ積み重ねていくよりほかありませんが、医療や薬に関する知識を深めることで正しい判断ができるようになっていくはずです。
・チェック方法を強化する
どんなに優秀な人でも、うっかりしてしまうことはあるものです。
複数人でのチェックや声出し確認などを行うことで、ミスの予防や発見につながります。
チェックリストを作成してきちんと共有するのも有効です。
確認の徹底は、インシデントを防ぐために重要なポイントとなります。
・自信のないことは人に聞く
新人看護師の場合、ちょっと自信がないことや分からないことなどについては、自分で判断せずに先輩や上司に必ず聞いてから進めるようにします。
教えてもらったことは必ずメモを取るなど、同じことを何度も聞かないように配慮することも忘れずに。

インシデントを起こした場合、とても落ち込んでもう看護師を辞めたくなるという人は多いものです。

でも、今ベテランの看護師でも、新人時代にまったくミスがなかったという人は少ないはずです。
大切なのは、インシデントを繰り返さないこと。
そのために、未然に防ぐ努力を続けていきましょう。

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