No.405 ナースにとって特に押さえておきたい用語とは

看護の現場で日々使われる専門用語や、ナース同士の会話に自然と出てくるキーワードの数々。看護師として働く上で欠かせない“重要単語”を知ることで、現場の理解が深まり、仕事への自信にもつながります。今回は、ナースにとって特に押さえておきたい用語をカテゴリー別に紹介し、その背景や使われるシーンを丁寧に解説していきます。
看護の基本動作を支える現場用語を理解する

ナースとして働くうえで欠かせないのが、日常的に使われる基礎用語です。たとえば「ナースコール」は、患者の安全を守るための重要なツールでありながら、夜勤中に鳴り止まないその音にプレッシャーを感じるのも“ナースあるある”のひとつです。「バイタルサイン」は、体温・脈拍・血圧・呼吸数といった生命指標を示し、状態の変化をいち早く察知するための鍵となります。
「アセスメント」は、患者の情報を多角的にとらえ、必要な看護を組み立てていく頭脳的な作業であり、経験と直感が試される場面でもあります。さらに、「申し送り」や「ラウンド」など、チームとして動くうえでの基盤となる言葉も現場では重要です。こうした言葉をただ覚えるだけでなく、その背景にある意味を理解することで、看護の質はぐっと高まります。
チームで働くための“伝える力”を表すキーワード

看護は一人では成り立たない仕事です。だからこそ、「報連相(報告・連絡・相談)」は、ナースにとって欠かせないコミュニケーションの基本です。単なる情報共有にとどまらず、互いの判断を補い合い、安全を守るための文化として根付いています。また、「フィードバック」は、後輩への指導やチームの振り返りで使われることが多く、言い方ひとつで受け止め方が変わるため、ナース間の信頼関係を築く上でも繊細な言葉です。
そして、チームの絆を深めるためには、技術だけでなく「おつかれさま」「ありがとう」といった何気ない一言が、時に一番効果的であることも忘れてはなりません。現場で交わされる言葉の温度が、働きやすさや安心感に直結しているのです。
キャリアと人生を支える制度的な言葉を知る
「育休・産休」も、看護師として長く働き続けるために欠かせません。職場によって制度の運用には差があるものの、知識として知っておくことで、選択肢やタイミングを見極める力になります。「離職率」という数字も、実は働く現場の空気や制度の整備状況を示す重要なヒントです。言葉を通じて、自分に合った職場を見つけ、続けていくための目を養うことができます。