ナースの疑問を解決していこう─現場の「なぜ?」に答えます|ナース専門 お悩み解決コラム ナースジョブ
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No.406 ナースの疑問を解決していこう─現場の「なぜ?」に答えます

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看護師として働く中で、ふと湧いてくる小さな疑問やモヤモヤ。「これって本当に正しい?」「どう対応するのがベスト?」そんな思いを抱えたまま忙しい日々に流され、結局答えを見つけられないままになっている人も多いのではないでしょうか。仕事の進め方、人間関係、キャリア、働き方などナースが日々直面する「素朴だけど大事な疑問」に焦点を当て、ひとつひとつ丁寧に解決していきます。

休憩中にナースコールが鳴ったら出るべき?

看護師の間でよく話題になるのが、「休憩中にナースコールが鳴った時、対応すべきか」という問題です。多くの現場では、チーム制をとっていて、勤務中の看護師が対応することになっています。ですが実際には「人手が足りないから休憩中でも反応しないといけない」という空気がある職場も少なくありません。
結論から言えば、休憩中のナースに対応義務はありません。労働基準法上、休憩は業務から完全に解放された時間であるべきです。しかし、現場の実情を考えると、完全に線引きするのは難しいという声も理解できます。大切なのは「協力はするけれど、無理はしない」というスタンスです。職場の人員配置やルールを見直すことも含め、持続可能な働き方を皆で模索していくことが必要です。

「忙しすぎてミスが心配…」どうすれば?

看護の現場は時間との戦い。急変対応や記録業務、指示受けなど、複数のタスクを同時進行でこなすことが求められます。その中で「うっかり」「つい忘れてた」が重大なミスにつながることもあり、不安を抱えるナースも多いでしょう。
まず大事なのは、自分だけで抱え込まないこと。優先順位を明確にし、忙しいときこそ「いま自分がやるべきことは何か」を意識する習慣を持ちましょう。また、声かけやダブルチェックを積極的に活用し、チーム全体でのリスクマネジメントを心がけることも有効です。加えて、何かを「記憶に頼る」状態を減らすために、メモの活用やタスクの見える化もミス防止に役立ちます。

患者さんとの距離感、どこまで踏み込むべき?

「患者さんとの距離感が難しい」という声は、特に新人ナースからよく聞かれます。親身になりすぎると感情が揺さぶられてしまうし、かといって冷たく感じさせるのも避けたいところ。どこまで踏み込むかは、相手との関係性や症状、場面によって変わってきます。
基本は「信頼を築くための適度な距離」。相手の話に丁寧に耳を傾け、寄り添いつつも、必要以上にプライベートに介入しない姿勢が理想です。感情移入しすぎると、苦しさや喪失感を抱え込み、自分自身が疲弊してしまうことも。患者の思いを受け止めつつ、自分の感情も大切にする――そのバランス感覚が、経験とともに磨かれていきます。

「やめたい」と思ったときはどうすれば?

ナースの仕事は身体的にも精神的にもハードです。「もう無理かも」と思ったことがある人は、決して少数派ではありません。問題は、そう思ったときにどう行動するかです。
まずは、「なぜつらいのか」を細かく分析してみましょう。人間関係?業務量?夜勤の負担?そこを明確にすることで、部署異動や働き方の変更など、改善策を講じることができます。また、第三者に相談することも大切です。信頼できる先輩や同僚、看護協会の相談窓口などを活用して、思いを吐き出すだけでも気持ちは軽くなります。「辞める=逃げ」ではなく、「自分に合う場所を探す旅」と前向きに捉えて、心身の安全を最優先に行動しましょう。

キャリアアップしたいけど何から始めれば?

現場経験を積んでくると、「このままでいいのかな」「もっと成長したい」と思うこともあるでしょう。しかし、具体的に何をすればいいのか分からず、動けないままでいる人も多いはずです。

キャリアアップの第一歩は「自分がどうなりたいか」を考えること。管理職を目指すのか、専門分野を極めるのか、教育担当に関わるのか。それによって取るべき資格や研修も変わります。たとえば認定看護師や専門看護師の道を目指すなら、早い段階で実務経験年数や研修要件を確認しておくと良いでしょう。

また、転職もひとつの選択肢です。新しい分野にチャレンジすることで、視野が広がり、自分に合った働き方に出会えることもあります。迷ったときこそ、情報収集と自己分析を丁寧に行い、ブレない軸を持つことが大切です。

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